東京に不動産を持っている方の相続税に計算方法
2024/11/19
相続税の計算方法を具体例で解説
相続税の計算は、遺産の総額から基礎控除を引き、課税価格を計算した後、税率を適用することで求められます。今回は、以下の条件で具体的に相続税を計算してみます。
条件
遺産総額
- :2億円の預貯金、自宅(土地・建物)は東京都大田区で50坪(約165㎡)
- 路線価:30万円/㎡
- 建物の固定資産税評価額:1000万円
- 法定相続人:配偶者と子供3人(計4人)
1. 遺産総額の計算
まず、遺産総額を計算します。
預貯金の評価額:
2億円
土地の評価額:
土地の面積は50坪(約165㎡)。路線価を基に計算します。
165㎡ × 30万円 = 4950万円
建物の評価額:
建物の固定資産税評価額は1000万円。
遺産総額の合計:
2億円(預貯金) + 4950万円(土地) + 1000万円(建物) = 2億5950万円
2. 基礎控除の計算
基礎控除額は、以下の式で計算されます:
3000万円 + 600万円 × 法定相続人の数
今回のケースでは法定相続人は4人なので:
3000万円 + 600万円 × 4 = 5400万円
3. 課税遺産総額の計算
遺産総額から基礎控除を引きます。
2億5950万円 - 5400万円 = 2億550万円
4. 相続税の総額を計算
課税遺産総額を法定相続分で分け、それぞれに税率を適用して計算します。
法定相続分ごとの計算
配偶者と子供3人で分ける場合、法定相続分は以下の通り:
- 配偶者:1/2
- 子供3人:1/6ずつ
課税遺産総額2億550万円を分配します。
- 配偶者:2億550万円 × 1/2 = 1億275万円
- 子供1人あたり:2億550万円 × 1/6 = 3425万円
税率と控除額
税率は以下の表に基づきます(抜粋):
課税価格 |
税率 |
控除額 |
3000万円以下 |
15% |
50万円 |
3000万円超〜5000万円 |
20% |
200万円 |
5000万円超〜1億円 |
30% |
700万円 |
1億円超〜2億円 |
40% |
1700万円 |
配偶者の税額:
1億275万円 × 40% - 1700万円 = 2400万円
子供1人あたりの税額:
3425万円 × 20% - 200万円 = 485万円
子供3人分の税額:
485万円 × 3 = 1455万円
相続税の合計:
配偶者2400万円 + 子供1455万円 = 3855万円
5. 配偶者控除の適用
相続税には配偶者控除があり、配偶者が取得する遺産のうち、法定相続分または1億6000万円のどちらか多い方までは非課税になります。
今回、配偶者が取得する金額(1億275万円)は非課税の範囲内です。そのため、配偶者分の相続税は0円になります。
6. 最終的な納税額
子供3人分の税額のみが対象になります:
485万円 × 3 = 1455万円
まとめ
今回の条件での相続税は以下の通りです:
- 遺産総額:2億5950万円
- 課税遺産総額:2億550万円
- 納税額:1455万円(子供3人分)
専門家への相談の重要性
相続税の計算は複雑であり、控除や特例の適用には専門的な知識が必要です。特に、土地の評価方法や非課税枠の活用には個別の条件が影響します。「相続対策の知恵袋」では、東京を中心に経験豊富な専門家が最適な節税対策をサポートします。お気軽にご相談ください!
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